「脱毛をしてみたい!」
そう思ったあなたはまずこの記事を読んでください!
脱毛は大きく分けて2つの種類があります。
1つ目が、医療機関でしか受けられない「医療レーザー脱毛」です。
2つ目が、エステサロンなどで受けられる「光脱毛」です。
とても大切な脱毛の基礎の基礎です!
まず、これらのことを理解しないことには、どのサロンやクリニックに行くか決めることができません。
このページでは、医療レーザー脱毛と光脱毛について、それぞれの仕組みと原理を分かりやすく紹介していきます!
医療レーザー脱毛とは?
医療レーザー脱毛は医療機関でしか施術を行うことが認められていません。医療レーザー脱毛はレーザー光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する施術方法です。
かつて、医師免許を持たない人が脱毛施術を行い、身体に被害を受けたという事例が多く出てきたため、2001年に厚生労働省が「医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて」という通達を出し、医師免許を持つ人にのみ施術が許された経緯があります。
では、医療機関でないエステサロンなどはレーザー脱毛を行っていないかと言えば、そうではなくレーザーの出力を一定値以下に抑えるなどして対応しています。
つまり、出力を抑えることで「毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する」ところまで施術を行っていないのです。
破壊するまでの施術ができないので、エステサロンの脱毛は「永久脱毛」にならないのです。
医療レーザー脱毛のメカニズムは毛根の細胞を壊すこと
レーザ脱毛での脱毛のメカニズムは、ヒゲの毛根にある毛の生成に関わる細胞を壊すことで脱毛しています。
私たちの全身の毛は表面に見えている部分以外に、”毛根”と呼ばれる皮膚の下の領域が存在します。
この毛根の構造はちょっと複雑ですが、こんな感じになっています。
- 毛球・・・毛先の丸まった部分を指します。
- 毛乳頭・・・血管から毛母細胞に栄養を届ける器官です。
- 毛母細胞・・・毛乳頭からの栄養で毛を作る細胞です。
ヒゲは毛乳頭から送られてきた栄養を使って、毛母細胞でヒゲが作られています。
毛を抜いたくらいでは、死なない丈夫な細胞です。
ですので、この毛乳頭と毛母細胞があるかぎり、ヒゲは新しく生え続けます。
レーザー脱毛ではレーザーを毛根に照射することで、熱エネルギーを毛根に与えてレーザーで毛乳頭と毛母細胞を破壊していきます。
こうすることでヒゲに栄養が与えられなくなり、ヒゲが成長しなくなります!
またヒゲが抜け落ちた後も、ヒゲを作る毛母細胞が破壊されているので新しいヒゲも生えてこなくなります!!!
これがヒゲ脱毛のメカニズムです!
医療レーザー脱毛で脱毛できないヒゲがある!?
ここまでレーザー脱毛のメカニズムはヒゲの毛根の細胞を破壊して脱毛するとお伝えしました!
しかしレーザー脱毛のメカニズム上、脱毛できないヒゲがあります。
それはどんなヒゲかといいますと、成長中のヒゲ以外は脱毛することができません!!!
そもそもヒゲは3つの生え変わり周期である毛周期があります。
- 休止期・・・成長がとまり毛が抜けている期間。
- 成長期・・・毛が成長している期間。
- 退行期・・・成長が止まり抜けていく期間。
休止期は毛が抜け落ちて毛が成長していない期間です。
また退行期には毛が抜けるために毛根が細くなっているのが特徴です。
なぜ成長期のヒゲ以外は脱毛ができないのかというと、レーザーで熱を生み出すメカニズムに理由があります!
レーザー脱毛では毛根の黒い色素にレーザーが反応して熱を生み出すメカニズムになっています。
そのため退行期で毛根が細くなっているヒゲでは十分に熱エネルギーを生み出すことができず、毛乳頭や毛母細胞を破壊しきることができません!
そのためレーザー脱毛では全体のヒゲの中でも、成長期のヒゲだけが脱毛されることになります!
医療レーザー脱毛を受けたヒゲが抜けていくメカニズムは?
レーザー脱毛を受けると毛根がレーザーで焼かれた状態になります。
そのためレーザーを受けた後のヒゲは毛根が何も繋がっていない状態で、毛穴なの中で宙ぶらりんの状態になっていてレーザー脱毛後に何段階かに別れて抜けていきます!
一部のヒゲはすぐに抜ける
施術中なので自分で見ることができませんが、レーザーの施術を受けた直後には一部のヒゲがすぐに抜けていきます。
脱毛後の冷却のジェルと一緒に拭き取られたり・・・
服を着たりするときの摩擦で服についたりと、すぐに抜けていきます!
それ以外のヒゲは3~14日程度で自然に抜ける
ただ通常は毛穴で宙ぶらりんになったヒゲは肌の代謝とともに3~14日程の時間をかけてゆっくりと抜けていきます。
自分でヒゲを手でこすったり、布団や枕との摩擦で抜け落ちたりと気づかないうちにポロポロと抜けていきます!
医療レーザー脱毛後に自分で抜くと効率が悪くなる
レーザー脱毛の後はヒゲが自然と抜けていくので、ちょっとした快感を感じられる期間になります。
しかし、この期間で気をつけて欲しいのがヒゲをピンセットなどで抜かないことです!!!
レーザー脱毛の後は脱毛の効果を受けたヒゲと、脱毛されていないヒゲが入り混じっている状態です。
このような状況でヒゲを抜いてしまうと、脱毛効果を受けてないヒゲを抜いてしまうことになり、ヒゲの生え変わり周期(毛周期)が崩れて次回の脱毛時の効果が低くなります。
結果的に脱毛に通う回数や期間が延びてしまします。
また毛穴にも負担をかけて、埋没毛・毛嚢炎などのリスクもありますので、脱毛に通ったあとは自然に抜けてくるのを待つようにしましょう。
光脱毛とは?
先述したとおり、光脱毛はエステサロンなど医療機関でなくても施術できる脱毛方法になります。
特に施術をするのに資格も必要がありません。
光脱毛のメカニズム
光脱毛はレーザー脱毛と同じように、毛根にレーザーを当てて毛根にダメージを与えていきます。
ただレーザー脱毛と光脱毛で異なる点が1つあります。
それは光脱毛とレーザー脱毛では、光脱毛で扱うレーザーの出力がとっても弱いという点です。
光脱毛は医療クリニックではなくエステサロンで受けることができますが、医療機関ではないので強いレーザーを撃つことができません。
そのためエステサロンでの光脱毛は毛根にダメージを与えるだけで、1回当たりの効果がレーザーに比べて弱く、またしばらくしたら生えてくることが多いのが特徴です。
「医療レーザー脱毛」と「光脱毛」のどちらがお勧め?
それぞれにメリット、デメリットがあります。
医療レーザー脱毛のメリット
・医療機関で医師または看護師が施術してくれる
・男性のようなヒゲが濃い人にも効果がある
・光脱毛に比べて回数が少なくてすむ
医療レーザー脱毛のデメリット
・光脱毛に比べて痛みが強い
・皮膚が赤くなったり火傷するリスクがある
・光脱毛に比べて施術単価が高い
光脱毛のメリット
・痛みが少ない
・施術単価が安い
光脱毛のデメリット
・施術者に資格がいらない
・施術回数が多くなる
・永久脱毛にはならない。減毛、抑毛にとどまる
・ヒゲが濃い人には効果が出にくい
・皮膚が赤くなったり火傷するリスクが小さい
いかがでしょうか?
一概には言い切れない部分もありますので補足したいと思います。
光脱毛は本当に永久脱毛にはならない?
レーザーで毛乳頭と毛母細胞を破壊する施術は医療行為になりますので、光脱毛では照射のパワーが弱くなります。
破壊できませんので、永久脱毛にはなりません。
とは言え、何度も照射していると知らず知らずのうちに破壊されてしまうこともあるらしく、永久脱毛のようになることもあるようです。
(次の動画で高須クリニックの高須幹弥先生が話しています)
医療レーサー脱毛は光脱毛に比べて高い?
確かに1回あたりの施術単価を見ると光脱毛の方が安いケースが多いです。
しかし、光脱毛は医療レーザー脱毛に比べて、施術回数が多くかかります。
また、最近では医療レーザー脱毛の施術費用が格段に下がってきており、その差が縮まってきています。
そうした点を考えると、医療脱毛の方が高いとは言えず、ヒゲの濃さなど個々によって変わってくることになります。
光脱毛サロンはトラブルが多い?
脱毛の需要が増えるとともに、光脱毛サロンのトラブルが増えているという報道がなされています。
それは、光脱毛サロンは施術に資格がいらず、また、脱毛マシンも比較的安価で参入障壁が低く、異業種からの参入が増えていることに起因しています。
詳細は下記のページで紹介していますのでご興味ある方はお読みください。
結局、医療レーザー脱毛と光脱毛のどちらがよいのか?
結局、どちらが良いんだという話しですが、当サイトでは男性のようなヒゲの濃さであれば、強い照射でしっかりと脱毛してくれる医療レーザーをお勧めします。
ヒゲが女性のように薄い方であれば、光脱毛であっても効果が出て、費用もそれほどかからない可能性もありますので光脱毛を選択する余地もあるのではないかと考えます。しかし、この場合でもしっかりと永久脱毛をしたい場合は医療レーザー脱毛をお勧めします。
サロン、クリニックの倒産リスクを考える場合も、他業種が参入している光脱毛サロンよりも、医療機関が運営している医療レーザー脱毛をお勧めします。